公益財団法人 数学オリンピック財団
第42回国際数学オリンピック(IMO)は7月1日から14日までの間、アメリカ合衆国
ワシントンDCで行われた。日本選手の成績は下記の通りで、全員がメダルを獲得した。
参加国は83ヶ国、参加選手は473人、日本の国際順位は13位であった。
(参加者の写真はこちら)
(詳しい国際順位はこちら)
メダル | 氏名 | 所属校 | 学年 |
金 | 尾高 悠志 | 筑波大学附属駒場高等学校 | 高1 |
銀 | 今井 直毅 | 灘高等学校 | 高2 |
銀 | 大島 芳樹 | 筑波大学附属駒場高等学校 | 高1 |
銀 | 山本 顕哲 | 灘高等学校 | 高3 |
銅 | 條 秀彰 | ラ・サール高等学校 | 高3 |
銅 | 近藤 宏樹 | 開成高等学校 | 高2 |
昨年の韓国大会でのキムデジュン韓国大統領による各国選手全員大統領官邸への招待と歓迎の辞に続き、今回は録画とはいえ、ブッシュ米国大統領の閉会式での祝辞があり、IMO大会はすでにこうした国々では国家的事業として位置付けられ
ていることが伺われた。
成田を出発するまでは割と問題を解いていましたが、アメリカに着いてからは2、3問しか解いてなく本番はとても不安でした。試験場は本当に大きな体育館でNBAの試合場といった感じでした。馬鹿でかいブザーで試験開始。1日目の方は1.
が30分で解け、2.は微分の計算を何回も間違え2時間かかり3.は不等式的評価が 足りず涙をのんで2完ちょっとだと思っていた。2日目の方は4.が15分ほどで解け、
5.は角Bが80以上のときの証明ができず6.に移って解けたと思い、その答案を書 いて暫くして終わった。実際には計算ミスがあったりしたが優秀なコーディネー
タのおかげもあって、運良く金メダルを取れたのでした!。我々Contestantsは George Mason Universityの寮に泊まったが、他の建物がすべてオートロックだったり、僕にあまり積極性がなかったりで、十二分に満足するだけの交流ができなかった。それでもKorea
TeamやMalay Teamとは最終的に結構仲良くなれたし、最終日にはSingaporeの Zachary君、またリヒテンシュタイン、オーストリアの選手、近藤さんとサッカーをしたりして、間違い無く日常では不可能なレベルの国際交流ができた。来年からはEnglishという武器を持ってズバズバと切り込んでいきたい。最後に財団の方々、引率の先生方、会議をがんばっていただいた伊藤さん、高橋さん、ガイドの田村さんありがとうございました。表彰式を兼ねた閉会式には大数学者のワイルズ、グラハム、ウイッテンなどが来ていて、特にワイルズには金メダルを首にかけてもらい、握手までしてもらった。IMO中皆でちょこちょこ考えた問題を紹介します。(通称:カケッタ)
問題;mを10の冪でない自然数とし、F(x)={mのx乗の十進表示の各桁の和}とする。
このときF(x)は無限大に収束するか否か?
宿舎のある所は緑が多くリスや蛍があちこちを飛び回っていた。ただ建物に鍵が かかっていて他の国の部屋をまわれなかったのは残念だった。ワシントンDCも町の中は公園が多くて広々としていた。観光では博物館などに行ったが、一つ一つが1日ではとてもみきれないほど大きかった。機会があればまたじっくりと見てみたい。閉会式には有名な数学者が来ていてケネディセンターのコンサートホールで盛大に行われた。
アメリカ大会は素晴らしかった。ただ自由時間が少ないのが残念だった。閉会式は有名な数学者がたくさん来ていて驚いた。来年はIMOに参加する最後のチャンスなので参加できたら是非金メダルをとりたい。
予選受験を思い立ってから5年ついに僕のIMO/JMO 人生は終わろうとしている。今回は採点が甘く難易度の割に皆良く出来ていたので、順位はやや上がった感じです。僕は2日とも試験直前に銀のような美しさを持つドボルザークの交響曲第8番の第3楽章を聞いていたせいか、銀メダルがとれました。部分点の基準が甘かったり、僕の下手な解答をコーディネーターの方々がうまく読んでくださったことも大きいです。国際交流は浅かったとはいえ、交流した数については去年以上だったと思います。去年知り合った人とはお互い非常に良く覚えていたし、去年一言も話さなかったけれど何故か顔だけ覚えているという人が今年そのまま来ていたりと中々面白いものでした。自分ではHappy-endだと思っています。どうもありがとうございました。
僕にとって今回のIMOは始めての海外旅行となった。この2週間と言う期間は非常に短く感じられた。観光については様々な場所を訪れることができてよかったが、 スケジュールがきつく他国選手との交流時間が期待していたほどとれなかったのが残念だ。だがコンテストもメダルが獲得できて安心しているし、わずかな時間ではあるが他の国の人とコインを交換したり、ゲームを教えあったりした経験は非常に貴重なものとなった。特にIMO初参加の僕にとっては全体に楽しい大会だったと思う。これまでJMO,IMOを運営して下さった方々に心から感謝申し上げます。
ワシントンDCでは快晴の日が多く連日真夏の日差しが照りつけましたが、日本と比べて湿気も少なく快い暑さが続きました。観光ではコンテストの二日間と前日、開会式、閉会式を除く毎日バスで様々な名所を回りました。そのため他国の選手との交流が少なくなってしまったのは残念でしたが、他にも貴重な経験をさせていただきました。最後に引率して下さった先生方をはじめIMOを支える数多くの方々、どうもありがとうございました。
尚、詳しいDataや写真などは、アメリカのWeb Site
を見て下さい。
順位 | 国 |
1 | 中国 |
2 | アメリカ ロシア |
4 | ブルガリア 韓国 |
6 | カザフスタン |
7 | インド |
8 | ウクライナ |
9 | 台湾 |
10 | ベトナム |
11 | トルコ |
12 | ベラルーシ |
13 | 日本 |
14 | ドイツ |
15 | ルーマニア |
16 | ブラジル |
17 | イスラエル |
18 | イラン |