公益財団法人  数学オリンピック財団



第11回夏季セミナーの報告(於:清里高原ヴィラ千ヶ滝)

第11回夏季セミナーが、8月21日(日)〜27日(土)の日程で山梨県の清里高原にて開催された。 参加生徒は33名(内女子4名)で、15名(内女子3名)のチューターが指導にあたった。 セミナーは、初日に自由発表があり、その後9班に分かれて数学書を読むゼミや3名の大学教授による講義があった。 最終日には班ごとに学んだ内容を全体に発表した。

≪講義≫
・8月22日 : 落合啓之先生 (九州大学) 「5次方程式の解法」
・8月23日 : 阿賀岡芳夫先生 (広島大学) 「タイリングと三角形の幾何学」
・8月24日 : 伊吹山知義先生 (大阪大学) 「みんなの知らない数と整数論」

≪セミナー≫ セミナーで扱った本
・「数え上げ組合せ論入門」- 成嶋弘
・「多項式のラプソディー」- 西山享
・「電磁場とベクトル解析」- 深谷賢治
・「代数的トポロジー」- 枡田幹也
・「ベルヌーイ数とゼータ関数」- 伊吹山知義他
・「箱玉系の数理」- 時弘哲治
・「Codes and Curves」- J. L. Walker
・「Beginning Functional Analysis」- K.Saxe
・「Number Theory」- Borevich, Shafarevich

《セミナー風景》
宿舎の前で ゼミ風景 ゼミ風景
宿舎の前で ゼミ風景 ゼミ風景

リラックスタイム 大学教授による講義 バーベキュー
リラックスタイム 大学教授による講義 バーベキュー

*『JMO 夏季セミナー』の目的は、中学高校などの数学の先にある数学の奥深さや魅力を知ってもらうことにあります。 また、全国から集まった数学が好きな人たちと交流してもらうことや専門書の読み方・セミナーの仕方などを体得してもらうことも目的としています。
セミナーは、次のようにして行われています。
① 班内で話し合い、担当箇所を決める。
② 自分の担当箇所について本を読んで理解し、聴衆に分かりやすくきちんと説明できるように準備をする。
③ 他の生徒の発表を聞いたり自分が発表したりし、分からない箇所があれば質問や議論を通して理解を深める。