公益財団法人
数学オリンピック財団
第12回夏季セミナーの報告
第12回夏季セミナーが、8月22日(水)〜28日(火)の日程で山梨県の清里高原ヴィラ千ヶ滝にて開催された。
参加生徒は、春合宿参加者の中からの希望生徒14名を含めて35名(内女子3名)で、17名(内女子3名)のチューターが指導にあたった。
セミナーは、初日に自由発表があり、その後、班に分かれて数学書を読むゼミ、3名の先生方による講義があった。
最終日には班ごとに学んだ内容を全体に発表した。
≪講義≫
・8月24日 : 三枝崎剛先生(大分工業高専) 「符号と格子の周辺」
・8月25日 : 竹山美宏先生(筑波大学) 「可解模型と組合せ論」
・8月26日 : 田中一之先生(東北大学大学院) 「解ける問題と解けない問題」
≪セミナー≫
セミナーで扱った本
- 「D加群と計算数学」(大阿久俊則)
- 「複素関数の解析学」(郡敏昭)
- 「幾何の魔術」(佐藤,一楽)
- 「組み合せゲーム理論入門」(M.H.Albert,et al.)
- 「射影平面の解析学 (郡敏昭)」
- 「楕円曲線論入門」(J.H.Silverman, J.Tate)
- 「Topolog from the Differentiable Viewpoint」(J.W.Milnor)
- 「A Classical Introduction to Modern Number Theory」(K. F. Ireland,M. Rosen)
- 「The Symmetric Group」(B.E.Sagan)
- 「Lie Groups, Lie Algebras,and Representations」(B.C.Hall)
《セミナー風景》
宿舎の前で |
ゼミ風景 |
バーベキュー |
|
散策 |
あるゼミのメンバー |
講義風景 |
*『MO夏季セミナー』の目的は、中学高校などの数学の先にある数学の奥深さや魅力を知ってもらうことにあります。
また、全国から集まった数学が好きな人たちと交流してもらうことや専門書の読み方・セミナーの仕方などを体得してもらうことも目的としています。
セミナーは、次のようにして行われています。
- 班内で話し合い、担当箇所を決める。
- 自分の担当箇所について本を読んで理解し、聴衆に分かりやすくきちんと説明できるように準備をする。
- 他の生徒の発表を聞いたり自分が発表したりし、分からない箇所があれば質問や議論を通して理解を深める。