公益財団法人  数学オリンピック財団



第16回JMO夏季セミナーの報告

 『JMO夏季セミナー』の目的は、中学や高校などで学ぶ数学の先にある数学の奥深さや魅力を知ってもらうことにあります。 また、全国から集まった数学好きな人たちが互いに交流してもらうことや、数学の専門書の読み方・セミナーの仕方などを体得してもらうことも目的としています。
 第16回目となる今年の夏季セミナーは、8月21日(日)〜27日(土)の日程で、山梨県の清里高原の「ヴィラ千ヶ滝」にて開催いたしました。 参加生徒は、春の合宿参加者の中の希望者15名を含めて24名(内,女子3名)で、16名(内,女子1名)のチューターが指導にあたりました。
 セミナーは、初日に2名の生徒による自由発表を行い、2日目からは8班に分かれて数学書を読むゼミや、2名の大学の先生方による講義を行いました。 最終日には、班ごとに学んだ内容を全体に発表しました。

≪講義≫
8月23日:玉木  大 先生 (信州大学)「小圏の分類空間とその応用」
8月24日:尾高 悠志 先生 (京都大学)「連立多変数多項式へ向ける幾何的な視点」

≪セミナー≫ セミナーで扱った本
幾何の魔術(佐藤 肇)
ガロア理論講義(足立恒雄)
離散幾何学講義(J.マトウシェク)
双曲幾何(深谷賢治)
物理現象のフーリエ解析(小出昭一郎)
超幾何関数(原岡喜重)
Topology from the differentiable viewpoint(John W. Milnor)
Introduction to analytic number theory(Tom M. Apostol)

なお、セミナーは次のようにして行われました。
1.班内で話し合い、担当箇所を決める。
2.自分の担当箇所について、本を読んで理解し他の生徒に分かりやすくきちんと説明できるように準備をする。
3.他の生徒の発表を聞いたり自分が発表したりし、分からない箇所があれば質問や議論を通して理解を深める。

《セミナー風景》

開校式

セミナー風景

講義風景


バーベキュー

花火大会

集合写真