日本数学オリンピック(JMO)においては、例年女子の受験者は少なく、かつ予選合格者も少ないのが現状で、女子選手の育成が大きな課題となっております。
中国においても、1986年までは国際数学オリンピック(IMO)の中国代表チームに女子の生徒はいませんでした。
それで、もっと多くの女子生徒が数学のコンテストに参加するように、2002年に中国数学オリンピック組織委員会は、China Girl’s math Olympiad(CGMO)を開催しました。
そして、このCGMOの優秀者2名が、国際数学オリンピック(IMO)の中国代表チーム選抜のための最終訓練に加わるようにしたのです。
その結果、2007年にCGMOの優勝者が2008年IMO中国代表チームに入り、第49回IMOで金メダルを獲得しました。
2007年から、このCGMO は外国にオープン化され、2010年にはアメリカ、イギリス、カナダ、シンガポールの他、計20ヶ国が参加しており、日本にも選手団の派遣についての招待状が届きました。
そこで、財団としては、JMOでの女子受験者の中の成績上位者を中国に派遣することにしました。
そして、2011年、2012年と2年続けてCGMOに日本代表選手を派遣してきましたが、2013年は中国国内で発生した鳥インフルエンザへの対応もあって、不参加となりました。
この間、2012年からヨーロッパ女子数学オリンピック(EGMO)の大会が始まっており、
中国国内の大会であるCGMOに参加するよりもEGMOに参加する方が、女子選手の育成により効果があると判断し、今後は参加しないことを2013年に決定しました。
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