国際数学オリンピック(IMO)とは?

 国際数学オリンピック(International Mathematical Olympiad:略称IMO)の第1回大会は、ルーマニアがハンガリー、ブルガリア、ポーランド、チェコスロバキア、東ドイツ、ソ連を招待して、1959年に行われました。以降ほぼ毎年、参加国の持ち回りでIMO大会が実施され、参加国も次第に増加し日本が初参加した第31回(1990年)の中国大会では54ヶ国が、第50回記念大会(2009年)のドイツ大会では世界104ヶ国から565名の生徒が参加し、名実ともに数学好きの少年少女の国際的祭典となっています。

 IMO大会の主な目的は、すべての国の数学的才能に恵まれた若者を見出し、その才能を伸ばすチャンスを与えること、また世界中の数学好きの少年少女および教育関係者であるリーダー達が互いに交流を深めることです。

 IMO大会は、毎年7月の2週間、各国の持ち回りで開催されます。参加国はこれに備えて、国内コンテストなどで6名以内の代表選手を選び、団長・副団長らとともにIMO大会へ派遣します。

 団長は副団長・選手とは別に開会式の3〜4日前に現地入りし、あらかじめ参加各国から提案され開催国が事前に選別した数十題の問題の中から、IMO大会のコンテスト問題6題を選び、自国語に翻訳します。一方、副団長・選手団は開会式前日に現地入りします。

 開会式の翌日から、コンテストが2日間行われます。時間は朝9時から午後1時半までの4時間半で、出題は3問、合計6問が出題されます。もちろん電卓等の使用は許されず、選手たちの会話は禁じられるが、スナックの昼食をとること等は自由です。

 コンテストが終わると、選手は観光や国際交流のプログラムに移ります。観光や国際交流は開催都市やその近郊で3日程度組み込まれ、ミニサッカー、トランプゲームや、折り紙等で、各国選手と交流を深めます。一方この間、団長・副団長はコンテストの採点(各問7点で42点満点)を行い、その正当性を主催国の採点委員と協議するコーディネーションを行ないます。

 IMO大会最終日には閉会式があり、成績優秀者に金・銀・銅のメダルが授与されます。参加者の半分はメダルを受け、金・銀・銅の割合は1:2:3です。その夜にはお別れパーティがあり、翌日各国選手団は帰国の途に着きます。

開催年 IMO
回数
開催地 参加国数 参加
選手
日本順位

メダル

都市 国名 金 銀 銅
1990 第31回 北京 中国 54 308 20位 − 2 1
1991 第32回 シグツ−ナ スウェ−デン 56 318 12位 − 3 3
1992 第33回 モスクワ ロシア 56 322人 8位 1 3 1
1993 第34回 イスタンブ−ル トルコ 73 413人 20位 − 2 3
1994 第35回 香港 香港 69 385人 10位 1 2 3
1995 第36回

トロント

カナダ

73 412人 9位 1 3 2
1996 第37回

ボンベイ

インド

75 424人 11位 1 3 1
1997 第38回 マルデルプラタ アルゼンチン 82 460人 12位 1 3 1
1998 第39回 台北 台湾 76 419人 14位 1 1 3
1999 第40回 ブカレスト ル−マニア 81 450人 13位 2 4 −
2000 第41回 大田 韓国 82 461人 15位 1 2 3
2001 第42回 ワシントン.D.C アメリカ 83 473人 13位 1 3 2
2002 第43回 グラスゴー 英国 84 479人 16位 1 3 1
2003 第44回 東京 日本 82 458人 9位 1 3 2
2004 第45回 アテネ ギリシャ 85 486人 8位 2 4 −
2005 第46回 メリダ(Merida) メキシコ 91 513人 8位 3 1 2
2006 第47回 リュブリャナ スロベニア 90 498人 7位 2 3 1
2007 第48回 ハノイ ベトナム 93 520人 6位 2 4 −
2008 第49回 マドリッド スペイン 97 535人 11位 2 3 1
2009 第50回 ブレーメン ドイツ 104 565人 2位 5 − 1
2010 第51回 アスタナ カザフスタン 96 517人 7位 2 3 −
2011 第52回 アムステルダム オランダ 101 564人 12位 2 2 2
2012 第53回 マル・デル・プラダ アルゼンチン 100 548人 17位 − 4 1
2013 第54回 サンタ・マルタ コロンビア 97 528人 11位 − 6 −
2014 第55回 ケープタウン 南アフリカ 101 560人 5位 4 1 1
2015 第56回 チェンマイタイ 104 577人 22位 0 3 3
2016 第57回 香港中国 109 602人 10位 1 4 1
2017 第58回 ブラジルリオデジャネイロ 111 615人 6位 2 2 2
2018 第59回 ルーマニアクルジュ・ナポカ 107 594人 13位 1 3 2
日本選手の結果・上位国名は、過去の成績一覧