公益財団法人 数学オリンピック財団

国際数学オリンピックと数学オリンピック財団

 国際数学オリンピック(International Mathematical Olympiad:IMO)は、大学教育を受けていない20才未満の学生(つまり、ほとんど高校生、一部は中学生、小学生)が参加できる数学のコンテストです。第1回国際数学オリンピックは、1959年東欧7カ国の52人が参加してルーマニアで開かれましたが、その後西側諸国も参加し、世界の多くの国が数学オリンピックに参加するようになりました。
 日本は先進国のなかでは参加が一番遅れてしまいましたが、1990年の中国大会からIMOに参加しています。その年は数学オリンピック日本委員会(The Japanese Committee for International Mathematical Olympiad:JCIMO)を作り、日本で数学オリンピックを行い、派遣する選手を選びました。しかし、日本が毎年IMOに参加できる様にするため、中国大会の後に川井三郎氏・藤田宏氏・野口廣氏などが中心となり数学オリンピック財団(The Mathematical Olympiad Foundation of Japan)を作り、JCIMOを数学オリンピック財団の委員会とし、数学オリンピックを財団が主催する日本数学オリンピック(Japan Mathematical Olympiad:JMO)として立ち上げ直しました。
 2003年には、国際数学オリンピックを日本で初開催いたしました。2023年には、20年ぶりに日本で、国際数学オリンピック日本大会を開催いたしました。これには、112カ国の618人が参加し、数学オリンピック国際大会開催の中でも最大の大会となりました。この日本大会は、多くの企業にスポンサーとなっていただき、また一般の方にもご支援をいただき、大変な盛り上がりのある大会となりました。
 数学オリンピックは、単なる数学のコンテストではなく、学びと成長の場でもあります。コンテストを通じて新たな問題に挑戦し、自らの限界を超える経験を積むことができます。そして他の参加者との交流を通じて、異なる視点やアイデアを得ることができます。
 数学オリンピックは、数学の楽しさと挑戦を体験できる素晴らしい機会です。参加することで、自分の数学の知識や能力を試し、向上させることができます。数学オリンピックは国際的な舞台で行われます。世界中の数学を愛する若者たちと交流する機会も得られます。数学オリンピックに参加することで、自分の可能性を広げ、新たな発見や成長を経験することができるでしょう。数学の楽しさを共有し、数学オリンピックに挑戦してみてください。きっと素晴らしい経験が待っています。

 数学オリンピック財団は2013年4月1日からは、新しい公益法人制度が施行されたことを受け、公益財団法人となりました。

沿革

出来事
1988年 オーストラリアの首相から日本の外務省と文部省に対し、国際数学オリンピック(International Mathematical Olympiad:IMO)への日本の参加要請が送付
1989年 「国際数学オリンピック日本委員会(The Japanese Committee for International Mathematical Olympiad:JCIMO)」が設立され、委員2名が第30回IMO西ドイツ大会を視察
1990年 1月:IMO日本代表選抜1次選抜試験
2月:2次選抜試験
7月:第31回IMO北京大会に初参加
1991年 1月:第1回日本数学オリンピック(JMO)予選
2月:本選
3月:東京大学名誉教授 藤田宏氏が初代理事長に就任
3月20日:文部省所管の「財団法人 数学オリンピック財団(The Mathematical Olympiad Foundation of Japan)」として正式に設立
1992年 7月:初代理事長 藤田宏氏退任
早稲田大学名誉教授 野口廣氏が二代理事長に就任
2003年 1月:第1回日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)開催
7月:第44回IMOを日本(東京・国立オリンピック記念青少年総合センター)で初開催
2004年 9月:二代理事長 野口廣氏退任
東京女子大学名誉教授 小林一章氏が三代理事長に就任
2005年 第17回アジア太平洋数学オリンピック(The Asian Pacific Mathematics Olympiad:APMO)に初参加
以後継続して参加
2009年 1月:第7回からJJMOが予選・本選形式に変更
2011年 第10回中国女子数学オリンピック (China Girls' Mathematical Olympiad:CGMO)に初参加
第11回にも参加・第12回以降は不参加
2013年 3月21日:公益財団法人の認定
4月1日:新しい公益財団法人制度の施行に伴い、「公益財団法人 数学オリンピック財団」として新たにスタート
2014年 第3回ヨーロッパ女子数学オリンピック(European Girls' Mathematical Olympiad:EGMO)トルコ大会に初参加
以後継続して参加
5月:三代理事長 小林一章氏退任
早稲田大学名誉教授 鈴木晋一氏が四代理事長に就任
2018年 6月:四代理事長 鈴木晋一氏退任
東北大学名誉教授 森田康夫氏が五代理事長に就任
2022年 6月:五代理事長 森田康夫氏退任
中央大学教授 藤田岳彦氏が六代理事長に就任
2023年 7月:第64回IMOを日本(千葉・幕張メッセ)で開催(2回目の日本開催)
2024年 6月:六代理事長 藤田岳彦氏退任
慶応義塾大学名誉教授 前田吉昭氏が七代理事長に就任
2025年 JMO・JJMO予選を11月に変更。
第1回日本女子数学オリンピック(JGMO)を開催(予選はJMOと共通・本選は翌年の1月)